こんにちは、真路(シンジ)です。
今回は、コピーライティングのテンプレートで最強とも言われる「QUESTの法則」について解説していきます。
「『最強』って、また大げさですね」
いえいえ、これが大げさとも言い切れないんです!
QUESTの法則をマスターすることは、コピーライティングを駆使してネットビジネスで稼ぎたいと考える人にとって成功への最短ルートになります。
なぜならQUESTの法則は、消費者心理の流れに沿った「人を行動に駆り立てるセールスコピー」を簡単に書くことができるテンプレートだから。
実際のところ、多くの商品のランディングページやセールスレターが、QUESTの法則に沿って書かれています。
さらに情報起業家の中には、「セールスコピーのテンプレートは、まずQUESTの法則を覚えるべきだ」と言う人もいるほど。
それほど多くの場面で使われていて、簡単に読者の反応率を高められるのがQUESTの法則なんです。
もしあなたがコピーライティングを駆使してネットビジネスで稼ごうと思っているのなら、QUESTの法則をマスターすることの重要性を分かってもらえたのではないでしょうか?
この記事を読み込めば、稼げるセールスコピーのテンプレート「QUESTの法則」を理解できるようになるので、ネットビジネスで成功する最短ルートを見つけたも同然です。
ではQUESTの法則を詳しく、かつ分かりやすく解説していきますね。
さっそく始めましょう!
QUESTの法則(QUESTフォーミュラ)とは?
QUESTの法則とは、消費者心理の流れに沿った文章を書くための型(テンプレート)の1つ。
世界的に有名なダイレクト・レスポンス・コピーライターのマイケル・フォーティン氏(https://michelfortin.com/blog/want-better-copy-go-on-a-quest/)によって考案されました。
QUESTの法則で書かれたセールスレターは、それを読んだ消費者が商品を買いたくなる(購買行動へと駆り立てられる)ような文章構成になっています。
大まかに言うと「読者を引きつけ → 欲望をかき立て → 今すぐにでも買わずにいられなくさせる」という流れ。
実は、誰もが1度は目にしたことのあるテレビ番組で、この法則が頻繁に使われています。
そのテレビ番組とは「通販番組」です。
通販番組をよく観察すると、その多くがQUESTの法則と同じような構成で作られているんですね。
通販番組は、限られた放送時間の中で消費者の購買欲求を刺激するために、セールスの構成が綿密に練られています。
視聴者の購買欲求を刺激する「視聴者を引きつけ → 欲望をかき立て → 今すぐにでも買わずにいられなくさせる」という導線がピシッと敷かれているので、観ている人は商品を思わず欲しくなってしまうわけです。
通販番組はテレビ(動画)でQUESTの法則を使っていますが、セールスコピーで活用する場合は文章を使って同じ流れを作っていくことになります。
つまり文章の中で通販番組の流れを再現するようなもの。
QUESTの法則で書かれた文章が、「読者に商品を買いたい気持ちにさせる」強力なチカラを持っているということが分かりますよね。
ではここから、QUESTの法則の具体的な内容について解説していきましょう!
【QUESTの法則】5つの構成要素
QUESTの法則は、大きく分けて5つの要素で成り立っています。
その5つの要素は以下の通り。
QUESTの法則 5つの構成要素
❶ Qualify:絞り込む
❷ Understand:理解を示して共感する
❸ Educate:教育し解決策を伝える
❹ Stimulate:刺激を与えて興奮させる
❺ Transition:変化させる
1つずつ解説していきます。
QUESTの法則 構成要素❶【Q】Qualify:絞り込む
Qualifyは直訳すると「資格を与える、適任とする」という意味です。
ここでは、最初の段階でターゲット(見込み客)以外を除外して、セールスコピーを読む必要がある「適任者」を絞り込むことを意味しています。
このQualifyのパートで意識すべきことは次の2つ。
● ターゲットを明確にする
● ターゲットに問題を自覚させる
ターゲットを明確にするのは、読者に「あ! これは私のことだ」と文章を読んだ瞬間に理解させるためです。
現代はたくさんの広告であふれ返っています。
そんな状況のなかでは、人は深刻な悩みを抱えていない限り、セールスコピーなんて読んでくれません。
しかし深刻な悩みを抱えている人ばかりではなく、潜在的に悩みを抱えている人もいるわけです。
自分が抱える問題になんとなく気付いているものの、心の奥深くにしまい込んでフタをしているような人ですね。
そのような潜在的に悩みを抱える人にも「私のことが書いてある!」と気付いて文章を読んでもらうために、ターゲットを明確にすることが大切になります。
そして、ターゲットが抱えている問題を明確にしたり、抱えている問題を解決したらどれだけ明るい未来(ベネフィット)が待っているかを問いかけることで、ターゲットに自分の悩みを自覚させるようにします。
例えば「睡眠の悩みを解消する商品」を販売するとしたら、下記の通り。
質問形式の具体例
● 夜の寝付きが悪く、朝目覚めても疲れが取れないということはありませんか?
● 睡眠の悩みから解放されたら、毎日をどれだけ快適に過ごせるか想像できますか?
また、質問形式にせずに、ストーリー形式の中に問題を織り込むことでターゲットを引き込むことも可能です。
ストーリー形式の具体例
「寝付きが悪くて、いざ眠れても疲れが取れない。仕事中ウトウト眠くなってしまう…」
そんな悩みを抱えていたAさん。
仕事の効率も下がり、周りの社員からはやる気がないと思われてしまうこともしばしば。
「このままではマズい…睡眠の悩みをなんとか解消できないだろうか」と思っていました。
このようなストーリー形式にすることで、「あなたの悩みを解決する答えがこの先に書いてありますよ!」と強く意識づけることができるんですね。
下記のような提案形式で興味を引く方法もあります。
提案形式の具体例
あなたが快適に眠ることができずに悩んでいるのであれば、まずはその原因と解決方法を明確にしなくてはいけません。
毎晩のように眠れず不眠に苦しんでいた私が、たったの3日間で朝までぐっすり眠れるようになった方法を、この記事をご覧の方だけに無償で提供したいのですが…。
いずれにしても、読者が興味を持ってセールスコピーを読み進めてもらうためには、「これは自分のための情報だ!」ということを強く印象づけることが重要です。
そのようにして、ターゲットの抱えている問題を「最大の関心事」になるように引き上げることで、次の要素を読まずにはいられない心理状態を作っていきます。
では次の要素である「Understand:理解を示して共感を得る」を見てみましょう!
QUESTの法則 構成要素❷【U】Understand:理解を示して共感する
Understandは直訳すると「理解する」という意味です。
「Qualify:絞り込む」のパートでターゲットを絞り込んだら、Understandのパートでは「あなたの悩みはよく分かります」と伝えて同情し、ターゲットに共感します。
このUnderstandのパートで意識すべきことは次の2つ。
① ターゲットの悩み(痛み)を理解して共感する
② 問題の痛み(最悪の結果)を強調して、ターゲットに「早く問題を解決したい!」と感じさせる
では1つずつ解説します。
① ターゲットの悩み(痛み)を理解して共感する
まずはターゲットの悩み(痛み)を理解し、共感することで「この人は自分の味方だ」とターゲットに思わせます。
「人は自分の悩みに理解を示してくれる相手に好意を持つ」という心理を利用するわけです。
ターゲットに好意を持ってもらうための具体的なアプローチは主に下記の2つ。
● ストーリー形式で語る
● 問題を箇条書き形式で伝える
この2つのどちらか、もしくは両方を使ってターゲットに好意を持ってもらいます。
【ストーリー形式で語る】の例
あなたの気持ちはよく分かります。
実は私も長年同じ悩みを抱えていました…。
平日は仕事で残業も多く、クタクタに疲れているのに、ベッドに入ってもなかなか寝付けないんです。
なんとか寝ることができても朝に疲れが残っている。
仕事中にウトウトしてしまったり、電車で乗り過ごして終電を逃してしまうこともありました。
頭もスッキリとしないので仕事がはかどらなくなり、ミスも増えていくばかり…」
このようにターゲットの悩みや辛さを代弁してあげると、ターゲットは「そうそう、私の気持ちを理解してくれている」と好意を持つようになります。
【箇条書き形式】の例
● 夜なかなか眠れない
● ベッドに入っても寝付けない
● 日中にウトウトしてしまう
● 仕事に集中できずミスが多い
● 仕事帰りの電車で寝てしまい乗り過ごしてしまう
● 休日に寝溜めすると余計に疲れてしまう
箇条書き形式の良い点は、ターゲットの悩みに1つでも合致していれば「これ、私のことだ!」と感じてもらえることですね。
ストーリー形式で注意するのは「事実に基づいた話をすること」。
あからさまにウソっぽい文章を書いてしまうと、好意を持ってもらうどころか「この人なんか怪しいな…」と思われてしまうので気をつけてください。
実際にあなたがターゲットと同じような体験をしているのなら、自らの失敗談などをさらけ出すことでターゲットがあなたにより好意を持ち、信頼関係を築くことができます。
② 問題の痛み(最悪の結果)を強調して、ターゲットに「早く問題を解決したい!」と感じさせる
ターゲットからの好意を得ることができたら次は、このまま問題を放置していたらいかに最悪な未来が待っているのかということを指摘します。
傷口(ターゲットの問題)にぐりぐりと塩を塗ることで、ターゲットの頭の中を「この問題を解決しないとマズいことになる…早くなんとかしなくては!」という考えでいっぱいにさせるということです。
例えば下記の通り。
睡眠の悩みは仕事に影響を及ぼすだけではありません。
● 毎日の睡眠不足が蓄積する
● 睡眠不足で肌の調子が悪くなったり、体調が優れない
● 睡眠の質が低下して、気持ちが沈んでくる
これらの状態が続いているときは注意が必要です。
たかが睡眠と放置しておくと、あなたの心と体に取り返しのつかない事態を招く恐れがあるのです。
このようにすることでターゲットの頭の中を問題で埋め尽くすんですね。
「真路さん、『傷口に塩を塗る』なんてターゲットの恐怖をあおっているように感じるんですが…」
そう感じるのも無理はありません。
僕も昔は「コピーライティングってひどいことするなぁ…」と思っていました。
でも実は、大切なことなんです。
なぜならこれは、自分の商品を「売る」ためにするのではなくて、ターゲットを「いち早く問題から救う」ためにすることだから。
例えば、母親が全く勉強をしないでテレビゲームばかりしている子どもに対し、「ちゃんと勉強しないと将来大変なことになるんだから!」と怒鳴って、テレビゲームのコンセントを強制的に引っこ抜く(僕は実際にやられたことがあります…)のと同じです。
母親がコンセントを引っこ抜いてまで勉強をさせる理由は、将来、こどもに進学や就職で苦労して欲しくないから。
問題を先送りにしてもいいことはありません。
ターゲットの悩みを解決するためにも、「問題を先送りにする危険性」を教えてあげて、あなた(商品・サービス)がいち早く問題から救ってあげる必要があるのです。
以上がUnderstandのパートの役割になります。
では次の要素である「Educate:教育し解決策を伝える」に移りましょう!
QUESTの法則 構成要素❸ 【E】Educate:教育し解決策を提示する
Educateは直訳すると「人を教育する・知力を育てる」という意味になります。
このパートは商品・サービスをターゲットに紹介して、「この商品があなたの悩みの解決策になるよ」とターゲットを教育する段階です。
Qualifyで提示したベネフィット(問題を解決した先に得ることができる明るい未来)ではなく、商品自体に備わる特徴やメリットを詳しく丁寧に説明していきます。
つまりUnderstandのパートでターゲットに「最悪な未来」を見せつけた後は、このEducateのパートで救いの手を差し伸べて(解決策を提示して)、ターゲットに「安心」を提供していくということですね。
ただしこの時点では、まだ決して売り込んではいけません!!
なぜならせっかく構築した信頼関係が崩れて、ターゲットの気持ちが離れる原因になるからです。
ターゲットに「けっきょく商売かよ」と思われてしまうと、いままでの苦労が台無しになってしまいます。
なので、あくまでもターゲットの悩みの解決策として商品・サービスを提示するようにしてください。
Educateの具体例は下記になります。
……毎晩のように眠れず不眠に苦しんでいた私が、あることを実践した結果、たったの3日目で朝までぐっすりと眠れるようになったんです!
その「あること」というのが、これからお伝えする「超快眠メソッド グッスリーム」になります。
「超快眠メソッド グッスリーム」とは、残業続きで時間のない私でも実践できた、DVDを観ながら取り組む快眠導入ストレッチ。
睡眠研究の第一人者である○○大学の□□教授が完全監修した「不眠を解消するプログラム」になります。
そのプログラムを、最も予約が取りにくい人気整体師の△△先生がマンツーマン形式で指導してくれるという、結果に直結したストレッチプログラムなんですね。
この「超快眠メソッド グッスリーム」のスゴいところは、数字に裏打ちされた効果の高さ。
極度の不眠に悩んでいる100名のモニターに、このメソッドを毎晩15分間実践してもらいました。
1週間後、なんと97名の方に下記の項目において数値の大幅な改善が見られたんです!
● ベッドに入ってから入眠までの時間
● 深い眠りを示す脳波
● 睡眠中の中途覚醒の割合
● 起床時の疲労感
このように、あなたの提供する商品・サービスがターゲットの悩みの解決策として優れている証拠を提示し、信ぴょう性を高めます。
ここで信ぴょう性を高める証拠の代表的な例を4つ上げておきますね。
信ぴょう性を高める4つの証拠
① 商品・サービスの有用性を示すデータ
② ケーススタディ
③ 愛用者の声(口コミ)
④ 権威者による推薦文
① 商品・サービスの有用性を示すデータ
(例)
● お客様満足度90%以上!
● 年間売上げ実績3,000個超
● 食べログ全国No.1
● 全国2,800店舗の導入実績
上記のような数値を上げ、それらを裏付ける根拠やデータも一緒に提示します。
② ケーススタディ
具体的な事例を提示することで信ぴょう性が高くなります。
前述の例でいうと、
「極度の不眠に悩んでいる100名のモニターに、このメソッドを毎晩15分の実践を1週間続けてもらいました」
の部分ですね。
Q&A形式でターゲットの悩みを払拭する方法もよいでしょう。
③ 愛用者の声(口コミ)
商品を実際に体験した人の言葉は、リアルで信ぴょう性が高いです。
その際に、体験者の顔写真、年齢、職業、具体的な体験談などを添えるとより説得力が増します。
具体的には下記のとおり。
④ 権威者による推薦文
学者や専門家など、いわゆる「その道のプロ」が推薦すると商品の信頼度は大きく向上します。
人は自分よりも地位や権力が高い人、また専門知識を持っている人の発言や行動に無意識のうちに従ってしまう性質を持っているんですね。
そのような性質を人間心理の世界で「権威性」と言いますが、その心理を使って信ぴょう性を高める方法になります。
以上、信ぴょう性を高める4つの証拠の具体例を解説しました。
このように信ぴょう性の高い証拠を数多く提示し、あなたの商品・サービスを使うことでターゲットに「これなら私の悩みを解決できる!」と思ってもらう。
言い換えれば、あらゆるデータを駆使して、ターゲットの「買わない理由」をつぶしていくということ。
これこそがEducateのパートの役割です。
そしてEducateのパートで商品の価値について教育したら、次の「Stimulate:刺激を与えて興奮させる」で一気にターゲットの欲求を加速させます。
QUESTの法則 構成要素❹ 【S】Stimulate:刺激を与えて興奮させる
Stimulateは「刺激する・興奮させる」という意味になります。
このパートはターゲットの感情を刺激し、揺さぶりをかけることで「商品が欲しい!」という興奮状態に持っていく段階です。
セールスレターの中で商品・サービスの販売の役割を担う、非常に重要なパートでもあります。
「S」はSell(売る)という意味も兼ねているんですね。
このパートのポイントは以下の3点。
① ベネフィットを列挙する
② オファー※の内容に価値を追加する
③ 商品を買わない場合の損失を強調する
※オファー:読者に対して購入する条件を提案すること
順番に解説します。
① ベネフィットを列挙する
前段階のEducateでは、商品の特徴やメリットを伝えました。
このStimulateのパートではベネフィット(問題を解決した先に得ることができる明るい未来)をひたすら列挙し、ターゲットの気分をグングン高めます。
あなたの商品・サービスをターゲットが使うことで「こんなに素敵な未来が訪れますよ」ということを伝え、ターゲットが手に入れることのできる明るい未来の疑似体験をしてもらうわけです。
ターゲットが疑似体験をすることによって「この商品を買って、未来を変えたい!」という欲求を刺激していきます。
その具体的な方法は、Educateで挙げた商品の特徴にベネフィットを結びつけて列挙するというもの。
その例は下記の通りです。
【超快眠メソッド グッスリーム】であなたが得られること
□海よりも深い眠りをあなたに
ひとたび眠ったら朝までぐっすり。その眠りの深さは、まるで海の底に沈んだかのようです。その眠りがあなたにもたらすのは、目覚めの心地良さだけではありません。
● まるで生まれ変わったかのように体調が良くなる
● 集中力の向上によって仕事で大きな成果を達成する
● 気持ちにハリが生まれ、毎日が楽しくなる
● 肌の調子が上がり異性にモテはじめる
これらは、メソッドを試したモニターの方々に、実際に起こった変化なのです。
□科学的に裏打ちされたプログラム構成で、結果に直結
特許取得のプログラム。睡眠研究の第一人者である○○大学□□教授が完全監修した最新の睡眠学と脳科学に基づくメソッドです。毎日が忙しくまとまった時間を確保できないあなたでも大丈夫。1日わずか15分の実践で成果が出るように構成されたプログラムで結果に直結します。
ターゲットの「欲しい!」という感情を揺さぶり続けるためにも、商品・サービスのベネフィットをたくさん理解しておくことが大切です。
② オファーの内容に価値を追加する
オファー(読者に対して購入する条件を提案すること)の内容に価値を追加することで商品購入のハードルをとことん下げます。
その具体的な方法は以下の通り。
● 特典を付ける
● 保証を付ける
● 希少性を強調する
1つずつ解説します。
特典を付ける
商品・サービスの内容に関連した特典(無料プレゼント)を付けます。
商品・サービスの内容を補完する情報を、PDF※や動画にしたものが特典の典型的な例です。
※PDF:ポータブル・ドキュメント・フォーマットの略。電子文書とも言われる。印刷する紙のページと同じ状態を保存、閲覧できるファイル形式のこと。
世の中のほとんどの人は「おまけ」が好きですよね。
僕も好きですし、あなたもそうではありませんか?
おまけ付きお菓子、雑誌の付録、DVD付きCD…。
最近はおまけが豪華すぎて、商品本体の方がおまけに思えるものまであります。
つまり、特典を付けることは商品を購入する際に大きなプラス要素として働くということです。
保証を付ける
家電製品に付いてくるような「保証」を商品・サービスに付けることで、ターゲットの商品購入に対するハードルはグッと下がります。
保証が付いていることでターゲットからの信頼度が上がるのはもちろんですが、販売者の自信を感じさせることができるんですね。
「これだけの保証を付けるってことは商品の内容によっぽど自信があるんだろうな。それじゃあ、買ってみようか」
ターゲットはこのように考えるんですね。
具体的な例は下記の通り。
● 期間内に成果が出なかった場合はサポート期間を延長します
● 納得のいくサービス内容でなかった場合、全額返金します
「いかにユニークでインパクトのある保証を付けるか」に正否がかかっていると言っても過言ではありません。
希少性を強調する
人はいつでも手に入るもの・誰でも買えるものにあまり価値を感じません。
逆に希少で珍しいもの、数が少ないものに人は価値を感じてしまう性質があります。
例えば、高級車フェラーリは常に需要を下回るように生産し、希少性を強調して価値を高めていると言われています。
つまりあなたが扱う商品・サービスも、「希少性」や「限定性」を打ち出すことで、ターゲットの「欲しい!」という感情を揺さぶることができるんですね。
具体的には、下記のように希少性・限定性を打ち出すと効果的です。
● 数量を限定する:先着○名限定、あと○人で募集を締め切り
● 期間を限定する:○月○日の○時までの募集
● 特典を制限する:○日間でこの特典は終了
● 期間限定値引き:○日までの限定値引き価格、翌日からは通常価格
③ 商品を買わない場合の損失を強調する
商品・サービスを買わないことで失う潜在的なチャンスや金銭的な損失を強調します。
そうすることでターゲットの感情がグリグリと刺激され、「この商品を買わなかったら今後の人生を棒に振ってしまう!」と思わせることができるんですね。
なぜなら、人は「利益と損失が同じ値なら、利益を得た喜びよりも損失を被った場合の苦痛を大きいと感じる」性質があるから。
簡単に言うと「人は得をするよりも、損をしたくない思いの方が強い」ということです。
例えば、人は10万円を手に入れた喜びよりも、10万円を失った悲しみのほうがはるかに大きいと感じます。
これを行動経済学の世界で「損失回避バイアス」とか「プロスペクト理論」といいます。
損失回避バイアスは、セールスライティングで特に高い成約率を得られるテクニックなのでぜひ取り入れてください。
以上がStimulateのパートの役割になります。
いよいよ最後の要素である「Transition:変化させる」までやってきました。
ではさっそくいってみましょう!
QUESTの法則 構成要素❺【T】Transition:変化させる
最後のパートであるTransitionには「変化、変換、移行」という意味があります。
果たして、何を変化させるのか?
「ターゲット(見込み客)」を、商品・サービスを購入してくれる「顧客」へと変えるのです。
つまりクロージングの部分ということですね。
クロージングとは「顧客と契約を締結すること」で、ここでは「ターゲットが商品・サービスを購入することを決断してもらう」という意味になります。
このパートのポイントは以下の2点。
① 「分かりやすさ」を徹底する
② 買わないことがおかしいくらいに感じさせる
順番に解説します。
① 「分かりやすさ」を徹底する
商品購入の申込みフォームがゴチャゴチャしていて分かりにくかったり、申込みボタンがどこにあるのか見つけられないようでは成約率がガクッと落ちます。
ターゲットが「なんか分かりづらくてめんどくさい!」と少しでも感じたら、「商品自体も不親切なんじゃないか?」と勘ぐってしまうものです。
なので、クロージングは「とにかく分かりやすく!」を徹底するように心がけてください。
例えば、「注文はこちらをクリックしてください」や「ご興味やなにか質問のある方はお気軽にご相談ください」といった文章を入れておくだけでも、「クリックしてみようかな」という気持ちを引き出すことができます。
② 買わないことがおかしいくらいに感じさせる
商品・サービスを買わない理由を潰して、ターゲットが「この商品、もはや買わない理由がないでしょ?」と思うくらいの状況にします。
最後の「ひと押し」ですね。
具体的には下記のとおりです。
● すでにターゲットが商品を所有しているように感じる表現をする
● 定価と値引き後の両方を記載してお得感をアピールする
● 今までのオファーをまとめる
● よくある質問をQ&Aにする
1つずつ解説します。
すでにターゲットが商品を所有しているように感じる表現をする
ターゲットがすでに商品を所有しているように感じる文章を添えます。
例えば、「ターゲットが商品を受け取り、商品のケースを開封し、商品を体験している姿を表現する」ということです。
そうすることでターゲットは、商品を買った後の自分の姿を鮮明にイメージすることができます。
ターゲットに、その商品を所有している自分の姿をイメージさせることで、商品購入後の疑似体験をさせ、現状で自分が商品を持っていないことに対して損失感を感じさせるのです。
これは前述の「人は得をするよりも、損をしたくない思いの方が強い」という性質を利用しています。
具体的な例は以下の通り。
日曜日の朝、あなたの家のチャイムが鳴り宅配便が届きます。
焦る気持ちを抑えて呼吸を整えてください。
ついに○○があなたの元へとやってきました。
ケースを開けると、高級感あふれる本革の香り、本物だけが持つ美しいツヤ…。
おめでとうございます、今日からあなたは○○のオーナーとなりました。
上記のように、できるだけ商品の具体的な描写を入れて五感を刺激し、ターゲットに鮮明なイメージを思い浮かべさせることが大切です。
定価と値引き後の両方を記載してお得感をアピールする
まず最初に高い価格を提示し、次にその価格から値下げした金額を見せると、人はその値下げした方の価格を見て、「すごくお買い得になった!」と感じます。
当然ですよね(笑)
この心理現象を使わない手はありません。
効果的に使ってお得感をアピールしてください。
例えば下記のようにします。
【超快眠メソッド グッスリーム】ですが、
■ ○月○日までの期間限定で、販売希望価格40,000円のところ、19,800円のモニター価格でお買い求めいただけます!
■ 販売希望価格は40,000円ですが、不眠で悩む多くの人にお試しいただきたいとの思いから、今回は特別に20,000円で販売することに決めました。ですが先着100名様に限り、さらにプライスダウンの10,000円で販売したいと思います!
今までのオファーをまとめる
ターゲットはセールスレターの長い文章を読んで疲れています。
そして基本的には、直前に書いてあったメッセージ以外はほとんど覚えていないでしょう。
なので今までのオファーをまとめて、あらためてリストにしてあげることも大切です。
例えば下記のようにします。
【超快眠メソッド グッスリーム】
先着100名様に限り、40,000円 → 19,800円
● 超快眠メソッドDVD 3枚組
● 超快眠メソッド完全攻略BOOK
● 快眠サポートグッズ 5個
● 睡眠時脳波測定アプリ無料パスコード
● 睡眠管理メールサポート
よくある質問をQ&Aにする
ターゲットが疑問に思っていることを前もって解決してあげたり、不安を取り除くために、よくある(だろうと想像できる)質問をQ&Aにまとめます。
「よくある質問」が掲載されているだけで、不安要素があり購入をためらうターゲットの背中を押してくれるんですね。
ターゲットの不安な気持ちを想像して「どんな質問があればターゲットは安心するのか」と考え、複数の質問とその解答を載せるようにしてください。
まとめ
「QUESTの法則」について詳しく解説してきました。
ちょっと長かったですね。
お疲れ様でした。
QUESTの法則
❶ Qualify:ターゲットを絞り込み、問題を自覚させる
❷ Understand:ターゲットの問題に共感し、痛みを強調する
❸ Educate:ターゲットを教育し解決策を伝える
❹ Stimulate:ベネフィットを語り、オファーの紹介をする
❺ Transition:申込みを促し、最後のひと押しをする
最後に注意点を1つ。
QUESTの法則の考案者マイケル・フォーティン氏は、「QUESTの法則はあくまでガイドにすぎない」と言っています。
つまり、このテンプレートにこだわり過ぎて、カチカチと当てはめただけの文章になってしまっては、読者の心にメッセージが響かない場合があるということです。
マイケル・フォーティン氏も言っていますが、大切なのは「ターゲットを文章に引き込み、オファーの正しさを証明し、行動に駆り立てること」なんですね。
上記を頭に入れつつ、ぜひあなたも「QUESTの法則」を使って魅力的なセールスレターを書いてください!
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた、次の記事でお会いしましょう!