こんにちは、真路(シンジ)です。
あなたはコピーライティングの『本質』をご存知ですか?
コピーライティングの本質、それは『人間心理を理解し、文章で人を行動させること』です。
そして「文章で人を行動させる」ために、コピーライティングにはいくつかの型(テンプレート)があります。
例えば、
● AIDMAの法則
● QUESTの法則
● 新PASONAの法則
などがそうです。
ただ、このブログでこれらのテンプレートを紹介した際に、
「もっと簡単に使えるテンプレートはないの?」
という声を、ちらほらといただくことがあったんですね。
そこで今回は、より簡単に使えて、なおかつ強力な力を発揮するライティング術をご紹介します。
それが、『4つの学習タイプ』です。
この4つの学習タイプのテンプレートに沿って文章を書くと、書き手の思いがどんな相手にも伝わり、意図した行動を取ってくれるようになります。
なぜなら4つの学習タイプは、人間のすべての学習パターンを押さえることによって自然な流れで読者を行動へと促す“究極”のライティング術だからです。
この記事では、
・「4つの学習タイプ」の重要性
・「4つの学習タイプ」の全体像
・「4つの学習タイプ」を使った文章の書き方
・「4つの学習タイプ」の習得方法
などについて詳しく解説します。
ぜひ最後まで読んでいただき、あなたも「人を動かす文章」を書いてみてください!
では、さっそく始めましょう!
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「4つの学習タイプ」の重要性
「人を動かす」ライティングテンプレートである「4つの学習タイプ」は身につけると手放せなくなります。
僕がコピーライティングを勉強し始めたころは、難しい型や細かいテクニックなどは全部無視して、4つの学習タイプを身につけることだけ意識して文章を書いていました。
4つの学習タイプは、僕にとって「すべての源泉」なんですね。
4つの学習タイプを使って書いた文章が、大きな「価値」を持った文章になり、その「価値」が読者からの「感謝」になったり、「お金」になったり、僕の「幸福感」になったりするわけです。
今の僕が「自由な生活」を送ることができているのも、4つの学習タイプのおかげといっても過言ではありません(いや…さすがに少し言い過ぎかな…(笑))。
もしもライティングの悪魔に、「おまえのライティングスキルをすべて奪い取ってくれよう!」と迫られたら、「4つの学習タイプだけは、どうかごかんべんを!」と泣きながらお願いすると思います。
実際、「ライティングスキルは4つの学習タイプだけで充分!」と豪語するプロのコピーライターもいるぐらいです。
それほどに4つの学習タイプは、コピーライティングを使う人にとって重要なテンプレートとなります。
4つの学習タイプがどれだけ重要か、なんとなく分かっていただけたでしょうか?
では次に、4つの学習タイプの全体像について解説していきます。
「4つの学習タイプ」の全体像
4つの学習タイプとは、アメリカの教育理論家であるデービッド・コルプ氏が1970年代に提唱した、人の学習方法の分類モデルです。
その内容は、「情報の受け取り方・学習の仕方は人によって異なり、4つのタイプに分類できる」というもの。
以下が、その4つのタイプになります。
❶ なぜタイプ:理由が分からないと行動しない
❷ なにタイプ:根拠がないと行動しない
❸ どうやってタイプ:方法が分からないと行動しない
❹ 今すぐタイプ:とりあえず行動してみる
これだけではちょっと分かりにくいと思うので、具体例を挙げますね。
ここに、「三角形の面積の求め方」を教わったばかりの小学生A君とB君がいます。
2人は、「三角形の面積の求め方は(底辺×高さ÷2)ですよ」と教わりました。
けれどもA君は、なにやら納得がいかない様子。
「どうして(底辺×高さ÷2)なの?なんで?理由は!?」
A君は、「なぜそのような公式になるのか?」という理由が分からないと、気になって問題を解けないのです。
どうやらA君は「なぜタイプ」のようですね。
いっぽうB君は、「やり方を教えてもらったんだから、やってみようよ」と言って、どんどん問題を解いていきます。
B君は「どうやってタイプ」のようです。
このように、人によって情報の受け取り方・学習の仕方が違うことを明らかにし、分類したのが4つの学習タイプなんですね。
では、どのように4つの学習タイプを文章に使うのか?
ここからは、4つの学習タイプを使った文章の書き方を解説していきます。
4つの学習タイプを使った文章の書き方
4つの学習タイプによると、「人は4つのタイプのうち、どれか1つの特徴を強く持っている」ことになります。
ということは、文章を書く際に、全てのタイプを納得させることができるように情報を伝えれば、その文章は「多くの人に伝わる文章」になるのです。
しかも、人は自身が属するタイプ以外の特徴をまったく持っていない、というわけではありません。
例えば、先ほどのA君は、「その公式は絶対正しい?誰が言ったの?先生が勝手に決めたんじゃないの?」という「何タイプ」の特徴も持っている可能性だってあります。
(実際、僕は「なぜタイプ」と「何タイプ」の特徴がすごく強いです…。)
B君だって、公式が(底辺×高さ÷2)となる理由を、少しは気にしているでしょう。
ということは、4つの学習タイプすべてをカバーするように文章を書けば、『あらゆる人』に響く(納得できる)文章となる!わけです。
では、4つの学習タイプを使った文章の構成を見てみましょう。
それぞれの学習タイプに対応するように、文章の内容をパート分けしてこのような順番で書いていくと、ひとつの文章(ひとつの記事)であらゆるタイプの人の心を動かすことができる文章になります。
では次に、4つの学習タイプの詳しい特徴と対応するパートの書き方を解説していきますね!
4つの学習タイプ❶【なぜタイプ】パートの書き方
「なぜ?どうして?」という理由が分からないと行動しないのが、「なぜタイプ」です。
「どうしてこれをする必要があるの?」という具合に、行動のモチベーションになることを求めるタイプの人になります。
ちなみに僕は、この「なぜタイプ」です。
サラリーマンデザイナーだったころ、自分が作った広告物に対して「ここはこういう感じにガラッと変えてください」などと修正が入った時は、「修正すると前より悪くなります。変えるべき理由がハッキリしないならやりません」なんてウザいことをよく言ってましたから…(我ながらめんどくさいヤツ)。
こういうめんどくさい人を納得させるためにも、このパートでは、読者にとってのメリットとデメリットをできるだけ具体的にイメージできるように伝えることがポイントです。
● それをすることで、どんなメリットがあるのか?(得たい欲求)
● 逆にやらないと、どんなデメリットがあるのか?(避けたい欲求)
これらを伝えることで「そうか、そうか。そういう理由があるなら行動したほうが良いな」と思わせることができます。
では、具体例で見てみましょう。
(例)ダイエットに『朝ウォーキング』をオススメする文章
ダイエットのためにウォーキングするなら、朝がめちゃくちゃオススメです。
その理由は、「朝が1日の中でもっとも脂肪の燃えやすい時間帯」だから。
というのも、朝は食事の間隔がいちばん空いているので、体の中の糖質が不足しています。
人の体はエネルギー源である糖質が足りないと、代わりにたまった脂肪を使うんですよね。
つまり、朝にウォーキングすることで、たまった脂肪を効率よく燃やすことができるんです。(←ここまで「理由」の説明)
なので『朝ウォーキング』を続ければ、無理なダイエットをしなくてもメリハリボディをゲットできますよ!
逆に『朝ウォーキング』をせず、だらだら寝ていたり、二度寝なんかしようものなら…
体の代謝が悪くなって、いつのまにか「あれ?私の体って、こんなだったっけ…(やばい)」なんてことになりかねません。(←ここまで「やらないデメリット(避けたい欲求)」の説明)
このように「なぜタイプ」の人には、それをした方が良い理由や必要性、メリット、逆にしなければこうなりますよといったデメリットをあわせて見せるのがポイントです。
4つの学習タイプ❷【なにタイプ】パートの書き方
「科学的データ」「具体的な証拠」「歴史的な事実」などがないと行動しないのが、「なにタイプ」です。
「なにタイプ」の人は、メリットやデメリットをいくら見せられても、「えー、それって本当?」という疑いの目で情報を見ています。
なので、このパートでは、信頼できる根拠を見せる必要があります。
「この内容には信頼性があります。信じて大丈夫です」というように文章に説得力を持たせ、読者に安心感を与えて、提示する情報を信用してもらわないといけません。
では、どのように情報への信頼性を高めるかというと、客観的、論理的に根拠を示していきます。
具体的には、以下のようなものを提示するのがポイントです。
● 公的機関の論文や研究データ
● 権威性のあるサイトや書籍の引用
● お客様の声、ユーザーレビュー
● 証拠となる統計データ
● 対系図や理論
具体例で見てみましょう。
朝のウォーキングが効率よく脂肪を燃やすことは、研究データで証明されています。
パーパード大学医学部教授で脂肪燃焼の世界的権威であるシンディ・カテューシコ氏は、著書『朝の散歩が体を絞る!』(真路 訳/アフィリバ出版)の中で、次のように述べています。
「朝のウォーキングによって、人の体内で脂肪分解酵素CHAROの分泌が促され、脂肪分解が活性化することが分かった。その効果は通常時の約5倍であることが10年にわたる研究で明らかにされた」(←ここまで「根拠」の説明)
このように「なにタイプ」の人には、こちらの主観的な主張だけではなく、情報の根拠となる客観的事実を伝える必要があります。
ちなみに例文は文章だけで説明していますが、図や表があればより説得力が増すので積極的に使いましょう。
4つの学習タイプ❸ 【どうやってタイプ】パートの書き方
実践するための具体的な手順や方法が分からないと行動しないのが、「どうやってタイプ」です。
「どうやってタイプ」の人は、「ものごとは正しい順序で進めることが大切!」と考えています。
なので、このパートでは、具体的な順序を示して行動の道すじをつけることがポイントです。
あなたが読者に取ってほしい行動を、一つひとつステップ・バイ・ステップや具体的なカリキュラムで提示していきましょう。
特に決まった順番がなければ、簡単なものから順に示すことでクリアしやすくなるので、行動してくれる可能性が高まりますよ。
具体例で見てみましょう。
では、朝のウォーキングを始めるステップを紹介します。
【ステップ0】前日はきちんと睡眠を取る
【ステップ1】朝起きたらコップ1杯の水で水分補給
【ステップ2】寝起きの身体をほぐすためのストレッチ(10分)
【ステップ3】15~30分ウォーキングする
【ステップ4】シャワーを浴びて汗を流す
【ステップ5】高タンパクな食事を摂る(←ここまで「具体的な順序」の説明)
この「どうやってタイプ」のパートでは、できるだけ難しい言葉を使わないようにします。
分からない言葉が出てきた時点で流れが止まってしまい、読者はめんどくさくなって行動することをやめてしまいますからね。
4つの学習タイプ❹ 【今すぐタイプ】パートの書き方
理由や根拠はどうでもいいから、とりあえず何をしたらいいのか知りたいのが「今すぐタイプ」です。
「今すぐタイプ」の人は、「とにかくやってみたい!まずは何をすればいいの?」と考えています。
つまり、「今すぐタイプ」の人は、やるべきことが分かれば「即行動できる」ということ。
なので、このパートでは、「今からコレをやってください!」と最初の一歩を具体的に伝えるのがポイントです。
例えば、以下のようにします。
『朝ウォーキング』、まずは実践してみましょう!
やることは、「リズミカルに手足を動かして、少し息が切れるくらいのスピードで歩く」だけ。
とはいえ、はじめは普段歩く時の速度でかまいません。
その際に、まわりの景色や鳥の声などを楽しみながら歩くのがポイント。
慣れてきたら、徐々にスピードを上げていきましょう。(←ここまで「具体的なやるべきこと」の説明)
「ハァハァハァ…歩くって、気持ちいい!」
こんなふうに感じてきたら、あなたはもう、立派な「朝ウォーカー」です。
ぜひあなたも『朝ウォーキング』を習慣に取り入れて、楽しく無理なくメリハリボディをゲットしてくださいね!
このように「今すぐタイプ」の人には、読んだ後にすぐできる最初の一歩をシンプルに伝えるのが効果的です。
さらにあなたの体験談をプラスして伝えることで、読者の行動意欲をより高めることができるのでオススメですよ。
さてここまで、4つの学習タイプの内容と対応するパートの書き方を解説しました。
最後に4つの学習タイプの習得方法をまとめておきますね。
4つの学習タイプの習得方法
では最後に、4つの学習タイプの習得方法をまとめておきます。
習得方法の流れとしては上の図の通りなんですが、この中で特に重要なのは、
● STEP1「読者に取ってほしい行動はどんなものか?」を考える
● STEP2「読者が行動する必要があるのは『なぜ』か?」を考える
この2つの部分です。
まずは、読者に取ってほしい「行動」をしっかりと考えて明らかにしておかないと、文章を書く意味がありません。
例えばサッカーでもバスケでもそうですが、シュートするべき『ゴール』がなければ、延々とドリブルを続けるしかないのです。
つまり、『ゴール』=『読者に取ってほしい行動』が明確になっていないと、文章を書き始めることができないということですね。
「読者に取ってほしい行動」を明確化したら、次に「なぜ」を考えます。
「なぜ」行動をする必要があるのか?という理由を気にする人は多いです。
僕のようにめんどくさい人(笑)でも納得できるような「理由」をしっかりと見つけ出しましょう。
残りのSTEP3からSTEP5は、書籍やインターネットなどを調べたり、「自分が読者だったらどうするか?」というように考えることで導き出せますよ。
4つの学習タイプは普段の会話の中でも使うことができるので、まず「相手にどんな行動を取らせたいか」を考えて、話し相手を意図的に動かす練習をしてみるのも習得方法の1つです。
文章を書くことと一緒に、ぜひやってみてください。
まとめ
今回は、「【4つの学習タイプ】とは?人を動かす究極のライティング術」について解説しました。
4つの学習タイプとは、アメリカの教育理論家であるデービッド・コルプ氏が1970年代に提唱した、学習方法の分類モデル。
その内容は、下記の通りです。
「情報の受け取り方・学習の仕方は人によって異なり、4つのタイプに分類できる」
❶ なぜタイプ:理由が分からないと行動しない
❷ なにタイプ:根拠がないと行動しない
❸どうやってタイプ:方法が分からないと行動しない
❹ 今すぐタイプ:とりあえず行動してみる
この4つの学習タイプをライティングに用いることで、人間のすべての学習パターンを押さえ、自然な流れで読者を行動へと促す文章ができます。
それぞれのタイプに対応したパートの書き方は、下記の通りです。
❶ なぜタイプ:学ぶべき理由やメリット・デメリットを語る
❷ なにタイプ:科学的データや歴史的事実など信頼できる根拠を提示する
❸どうやってタイプ:具体的な順序を示して行動の道すじをつける
❹ 今すぐタイプ:経験談や今すぐすべき最初の一歩を具体的に伝える
お疲れ様でした。
「4つの学習タイプ」は、どうでしたか?
4つのタイプそれぞれに対応するパートの役割と書くべきことを覚えてしまえば、難しいライティングのテクニックを使わなくても、「人を行動させる文章」を書くことができます。
なので、まずはこの記事を3回は読んでみてください。
そのあと「4つの学習タイプの習得方法」で紹介した図を見ながら、文章を書いてみることをオススメします。
4つの学習タイプはシンプルなテンプレートなので、すぐに習得して使いこなせるはずです。
ぜひ、お試しください。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた、次の記事でお会いしましょう!