完璧主義をやめたい人へ。7つの克服方法とやめた後のメリットを紹介

こんにちは、真路(シンジ)です。

 

「完璧主義」という言葉を聞いて、あなたはどんな感じの人を想像しますか?

 

「理想が高い人」や「責任感が強い人」など、仕事をキッチリこなしそうな人を想像するかもしれませんね。

 

それとも「自分に厳しそうな人」や「完璧を求めすぎて自分自身を追いつめてしまう人」など、完璧主義のせいで心が疲れてしまっている人を思い浮かべるでしょうか?

 

実は、自分が完璧主義であるために悩んでいる人は少なくありません。

 

「何事も妥協できない自分の性格に疲れた…もう完璧主義なんてやめたい」

 

額に手をあてて悩む男性

 

あなたは自身の完璧主義のせいで、ストレスや生きづらさを感じていませんか?

 

そこでこの記事では、

 

完璧主義の種類
完璧主義の特徴
完璧主義であることのデメリット
完璧主義の克服方法

 

などについて詳しく解説します。

 

もしあなたが完璧主義をやめたいと考えているのなら、今回紹介する克服方法を試すことで少しずつ気持ちが軽やかになって楽に生きれるようになるはずです。

 

ぜひ参考にしてみてください!

 

あ、ちなみに今回の記事は文章の量がかなり多いので、目次を見て気になる部分だけを読んでいただいてかまいませんよ。

 

完璧主義のあなたは、最初から最後まで完璧に読まないと気が済まないかもしれませんが(笑)。

 

目次

完璧主義とは?

顔の前で手を合わせ決意の表情を見せる男性

 

一般的に「完璧主義」とは、物事に不十分な部分があることを許せず、完璧な状態を求めてしまう考え方や性格を指します。

 

常に高いレベルを目指す完璧主義者ですが、実はその種類は3タイプあります。

 

完璧主義者の3タイプ自己指向型
社会規定型
他者指向型

 

順番に解説しますね。

 

完璧主義者のタイプ 自己指向型

自分の影と戦う男性

 

自己指向型は、自分に対して非常に高い水準を要求するタイプです。

 

どんな場面でも「自分は完璧でなくちゃいけない!」と考え、完璧であるための努力を惜しみません。

 

そのため、ストイックになり過ぎて精神的に自分を追い込んでしまったり、完璧にできない自分を責めて激しく落ち込んでしまうといった傾向があります。

 

自己指向型は、一般的に知られる完璧主義者の特徴そのものですね。

 

完璧主義者のタイプ社会規定型

裁判官

 

社会規定型は、「完璧である自分は周囲の人にも必要とされている!」と思い込んでいるタイプです。

 

自己指向型によく似ていますが、自己指向型と違うのは「周りからも完璧であることを求められている」と思っているところ。

 

例えば教師や裁判官など責任の重い仕事に就いている人に、社会規定型の完璧主義者が多いようです。

 

このタイプの人は、他人からどう見られているかを気にしていて、できないことでも「できる」と言って見栄を張ってしまうところがあります。

 

完璧主義者のタイプ 他者指向型

眼鏡に手を当て不適に微笑む女性

 

他者指向型は、他者に対して高い水準を要求するタイプです。

 

そのため他者指向型は、他人に対してとても厳しく、他人のちょっとしたミスにもイライラしてしまいます。

 

また、自分の要求に応えられない人を見下すような傾向もあり、自分の優位性を見せつけたり、厳しく批判したりと、周囲に敵を作りやすいタイプです。

 

職場の上司や友達がこのタイプだったら、少し距離を置いた方がいいかもしれませんね(苦笑)。

 

以上が完璧主義者の3つのタイプになります。

 

あなたはどのタイプが当てはまりましたか?

 

ではここから、完璧主義の特徴を見てみましょう。

 

完璧主義の特徴

スーツ姿の男性がスーツの前ボタンをしめている

 

あなたは完璧主義をやめたいと考えているものの、具体的にどうしたらいいのか分からなくて困っているのではないでしょうか。

 

完璧主義をやめるには、まずはその特徴を理解することが大切になります。

 

なぜなら完璧主義の特徴を理解することで「やっぱり自分は完璧主義者なんだ」と認識し、その事実を受け入れることができるからです。

 

ちなみに、数年前まで僕はガチガチの完璧主義者でした。

 

それはそれは、生きづらい人生でしたよ…。

 

ある時、僕は「こんなに辛い完璧主義は、もうやめる!」と決意しました。

 

そこでまずは、自分の性格や考え方を把握することから始めたんです。

 

そして、後述する完璧主義の克服方法を試すことで、少しずつ考え方や性格を変えることができるようになりました。

 

なので、あなたが「やっぱり自分は完璧主義者だったんだ」と認識するためにも、まずは完璧主義の人の性格や考え方の特徴を紹介します。

 

完璧主義の特徴100か0かで考えてしまう
自分に対する人の評価が気になる
責任感が強い
「○○すべき」という考えが強い
仕事などの満足度が低い
他人に対しても完璧を求めることがある
細かいことが気になってしまう
人に頼ることが苦手
他人から指摘されることが嫌い

 

では、順番に解説していきますね。

 

完璧主義の特徴 100か0かで考えてしまう

シーソー

 

完璧主義の人は、評価の基準が「100か0」という極端な考えになりがちです。

 

「やるならとことんやるけど、できないのなら、やらないほうがましだ」

 

完璧主義の人は、このように考えるんですね。

 

学校のテストを例に上げると、完璧主義の人は100点満点が取れそうにないことが分かると、「100点じゃないと意味がないから、今回はどうでもいいや」と投げ出したりするのです。

 

僕の場合、学校のテストではこんなことはしませんでしたが、似たような考え方を持っていました。

 

例えば、忙しくて家の掃除をしないでいると、だんだん部屋が散らかってきますよね。

 

そんな時、完璧主義でない人は「家中を掃除する時間はないから、できるところだけをササッと片付けるだけで良しとしよう」と考えて、できる範囲でキレイにすると思います。

 

でも完璧主義である僕の場合は、「全ての部屋をすみずみまでキレイにできないのなら掃除をする意味がない!」と考え、その時間が取れるようになるまで一切掃除をしないのです…。

 

その結果、何週間も掃除をしないことになり、家中が汚くなって自己嫌悪に陥るというなんとも融通の利かない性格をしていました。

 

このように完璧主義の人は、「ある程度の出来」に満足できず常に100%を求めてしまいます。

 

完璧主義の特徴 自分に対する人の評価が気になる

ペルソナマーケティングとは? 顔写真を持つ男性

 

完璧主義の人は、自分に対する人の評価をとても気にします。

 

「自分が周りからどう思われているのか」というのは、多かれ少なかれ誰もが気にすること。

 

しかし完璧主義の人はその思いが非常に強く、常に神経をとがらせてしまうのです。

 

その理由は、完璧主義の人が「人の期待に応えられないと、その人が自分から離れていってしまう」という心理をもっているから。

 

「人の期待に応えなくては嫌われてしまう、見捨てられてしまう」という思いから、常に人から認められたい、ほめてもらいたいようになるんですね。

 

言い換えると、「承認欲求が強い」ということ。

 

この考え方が強すぎると、「他人の期待に応えられないような自分はダメだ!」と思うようになるので、人間関係に対して消極的になったり、どんな頼み事も断れない状況になってしまう恐れもあります。

 

完璧主義の特徴責任感が強い

 

完璧主義の人は責任感が強いのが特徴です。

 

その訳は、「引き受けたことは完璧にこなさないと自分自身が納得できない」から。

 

完璧主義の人らしい理由ですよね(笑)。

 

なので、完璧主義の人は任された仕事を最後まで徹底してやり通そうとします。

 

そこは一切の妥協を許しません。

 

ただ、本人はそんな自分に対して辛いと感じている場合があります。

 

「辛いなあ…もっと手を抜けば楽になれるんだけど。でも、中途半端な結果を出すのは許せないし…あ~しんどい!」

 

こんなことを考えながらまじめにコツコツと仕事をこなすのです。

 

完璧主義の特徴「○○すべき」という考えが強い

並んだライバルをにらむ男性

 

完璧主義の人は何かに取り組む時、○○しなければいけない」「△△すべきだ」という考えが強い傾向にあります。

 

自分で「こうあるべきだ」という基準を作ってしまうんですね。

 

完璧主義だけにその基準は高くなりがちで、必要以上に自分にプレッシャーを与えることになります。

 

その結果、基準を超えることができれば良いんですが、もし超えることができないと「できない自分はダメな人間だ」と自己嫌悪に陥りやすく、自分をムダに責めてしまいがちです。

 

完璧主義の特徴 仕事などの満足度が低い

タイプライターの前で良い文章を書けず悩む男性

 

完璧主義の人は、仕事などの満足度が低いことが多いです。

 

なぜなら、中途半端な結果を受け入れることができないから。

 

普通の人から見れば「充分でしょ」と思える結果でも、完璧主義の人は「もっと上を目指せたんじゃないか」「もっと頑張れば良かった」なんてことを思ってしまうのです。

 

そのため、完璧主義の人は仕事に全力で取り組んでいても、いつも満足できずストレスがたまっています。

 

完璧主義の特徴 他人に対しても完璧を求めることがある

赤いマントをひるがえすスーツ姿の男性

 

完璧主義の人は、自分だけでなく他人に対しても厳しくなりがちです。

 

正論を言うことが多く、物事をうまくできない人に対して「なぜできないのだろう?」と思ったり、ベストを尽くさない人を理解できずにイライラしたりします。

 

完璧主義の人は、人のミスや欠点ばかりに気を取られてストレスがたまるんですね。

 

また、自分の考え方と合うような人しか認められず、それ以外の相手をコントロールしようとしたり、相手に批判的な態度を取ってしまうこともあります。

 

完璧主義の特徴 細かいことが気になってしまう

ノートパソコンを見過ぎて目が疲れた男性

 

完璧主義の人は、細かいことが気になってしまうという特徴があります。

 

要は「神経質」な性格だということですね。

 

例えば、僕がグラフィックデザイナーとして働いていた時のこと。

 

完璧主義者だった僕は、とにかく細かい部分が気になってしまう性格でした。

 

もちろん細かい部分をおろそかにしていたら、全体の仕上りも悪くなるので細部にこだわるのは大切なことです。

 

ただ僕の場合はあまりに細部にこだわり過ぎて、全体を見渡す視点が欠けていました。

 

そのせいで、制作物の本来の目的や求められる成果などを見失っていたんですね。

 

それに、細かい部分に時間をかけ過ぎて納期ギリギリになんとか間に合う、ということもしばしばありました。

 

このように、細かいことが気になってしまう完璧主義の性格は、仕事などに支障が出ることもあります。

 

完璧主義の特徴 人に頼ることが苦手

 

完璧主義の人は、人に頼ることが苦手です。

 

自分の仕事だから、自分で責任を持ってやらなければいけないという考えを持っています。

 

さらに、人に任せるより自分がやったほうが精度が高く確実だと考える傾向もあります。

 

責任感が強いからという理由はありますが、高いプライドが邪魔をして素直に人に助けを求めることができないという側面もあります。

 

人に協力してもらったほうがうまくいく場合でも自分1人で進めようとすると、作業の質や効率に悪影響が出てしまいますよね。

 

完璧主義の特徴 他人から指摘されることが嫌い

白黒 顔を不満げなアイコンで隠す人物

 

完璧主義の人は、他人から間違いや欠点などを指摘されることを嫌がります。

 

それは「完璧な自分がミスをするわけがない」というプライド(単なる思い込みですが…)を持っているからです。

 

なのに他人から指摘されたということは、言い換えれば「自分は完璧ではない」という事実を他人から突きつけられたのと同じこと。

 

プライドが大きく揺らいでしまいます。

 

それは完璧主義の人にとっては絶対に避けたいことです。

 

だからこそ完璧主義の人は、他人から間違いや欠点などを指摘されることを嫌がるんですね。

 

さて、ここまで完璧主義の特徴を解説してきました。

 

完璧主義の人は、理想を追求するために「とことんやる」「責任感が強い」「細部までこだわる」など良い面を持っています。

 

ただ、完璧主義であることによって他人に迷惑をかけていたり、本人が苦しんでいるのなら、それは良いことではないですよね。

 

では完璧主義の人は、いったいどんなことで苦しんでいるのでしょうか?

 

ここからは、完璧主義だからこそ起こるデメリットについて解説していきます。

 

完璧主義であることのデメリットとは?

手でバツマークを作る女性

 

完璧主義であることのデメリットは、前述した特徴からなんとなく想像できますよね。

 

完璧主義のデメリット自己否定が強い
ストレスをためやすい
ものごとを効率よく進められない
少しでもつまづくとやる気を失いやすい

 

それぞれ簡単に解説します。

 

完璧主義のデメリット 自己否定が強い

ノートパソコンの前で机につっぷす男性

 

完璧主義のデメリットの1つ目は、「自己否定が強い」ことです。

 

その理由は、完璧主義の人が「自分はものごとを完璧にできて当たり前」と考える傾向にあるから。

 

なので完璧主義の人は、少しでもできないことがあると自分を責めてしまいます。

 

僕の場合は、仕事で完璧にできないと自分にとことんダメ出しをしていました。

 

「なんでこんな出来が悪いんだ…!」

 

膝を抱え目を閉じる男性

 

別に、上司や同僚に仕事の出来を注意されたわけではないのにもかかわらずです。

 

それどころか、僕が自分を責めすぎるので、同僚に「全然ダメじゃないって!むしろよくできてるとおもうけどなあ」なんて気をつかわせてしまうくらい…。

 

めんどくさいやつですね、僕…(笑)。

 

このように完璧主義の人は、「自分は完璧にできるんだ」という思いが強いあまりに、少しでも出来が不十分だとすぐに自己否定を始めてしまいます。

 

「完璧にできて当たり前」という考え方は、言い換えれば「自分は完璧にできるんだ」と考えているということ。

 

つまり完璧主義の人はうぬぼれが強いんですね。

 

ますますめんどくさい…(笑)。

 

完璧主義のデメリット ストレスをためやすい

ベッドで頭を抱える女性のイラスト

 

完璧主義のデメリットの2つ目は、「ストレスをためやすい」ことです。

 

デメリットの1つ目でお話しした通り、完璧主義の人はできない自分をとことん否定します。

 

そんな自己否定を繰り返していると次第にイライラがつのり、心の底にふつふつとマグマのようなストレスがたまってしまうのは無理もありません。

 

また、完璧を目指して環境や日程を整えているのに、スケジュールが予定通りに進まず、立てた計画にズレが出たりすると、完璧主義の人は精神的にかなり疲れます。

 

要は、変化に対して柔軟に対応することができないのが完璧主義の人なんです。

 

このように自己否定の繰り返しや小さなすれ違いなどで、完璧主義の人は気がつかないうちにストレスをためてしまうというデメリットを持っています。

 

完璧主義のデメリット ものごとを効率よく進められない

1人の問題で仕事の効率が悪くなるイメージ

 

完璧主義のデメリットの3つ目は、「ものごとを効率よく進められない」ことです。

 

完璧主義の人は、仕事でも何でも納得いくまでやらないと次へ進めない気質を持っています。

 

ものごとを未完成のまま放っておくことが気持ち悪いんですね。

 

なので、周囲から「その仕事は後回しでもいいから、こっちの仕事を優先して欲しいのになあ…」などと思われることもあります。

 

良く言えば「1つのことを最後までキッチリと仕上げる性格」ですが、言い換えると「融通が利かない性格」であり、ものごとを効率よく進められないということです。

 

完璧主義のデメリット 少しでもつまづくとやる気を失いやすい

アフィリエイトの落とし穴

 

完璧主義のデメリットの4つ目は、「少しでもつまづくとやる気を失いやすい」ことです。

 

これは完璧主義の特徴でお話しした、「100か0かで考えてしまう気質」を考えると理解しやすいですね。

 

完璧主義の人は、100を目指してとことん努力するんですが、少しでもつまづいて完璧に仕上がらないことが分かると、途端にやる気を失います。

 

「これじゃあ、完璧にならないじゃん。それならもう、や~めた!」

 

こんな感じで放り出すことがあるんです。

 

例えば、僕がデザイナーだった頃に完璧主義の同僚がいました。

 

デザインの仕事において、制作物に何回か修正が入ることは普通にあることです。

 

なのに完璧主義の同僚は、最初に仕上げた自分の制作物が完璧だと思っているので、それに対して修正を入れられた途端にやる気を失って、もうどうでもよくなるという人でした。

 

「せっかく良い感じに作ったのに、そこに修正を入れる!? あー完璧だったのに台無しだ。もうやる気なくしたわ…」

 

両手を広げ疑問の表情を浮かべる男性

 

そんなことを良いながら、彼は修正の入った制作物を他の人に譲り、自分は他の制作に移っていたのです。

 

修正途中の制作物を渡されたデザイナーはとんだ迷惑ですよね。

 

これが、完璧主義の人の「少しでもつまづくとやる気を失いやすい」というデメリットです。

 

さて、ここまで完璧主義であることのデメリットを解説してきました。

 

ほどほどの完璧主義は、自分にも周囲にもメリットがあります。

 

しかし、行き過ぎた完璧主義は紹介してきたようなデメリットもあり、本人は辛いでしょう。

 

そこでここからは、完璧主義の克服方法について解説しますね!

 

完璧主義をやめたい!今すぐできる克服方法とは?

夕日の中で風船の束を持ちジャンプする女性

 

「完璧主義をやめたい!」と考えているあなたが今すぐできる、7つの克服方法を集めてみました。

 

完璧主義の克服方法70点くらいのデキで、自分をほめるクセをつける
「べき」を「なるべく」に置き換える
人に頼る・人に任せる
ものごとに対する時間制限を設ける
うまくいかなくても自分を責めない
多様な価値観を持つ
「ダメな自分」をさらけ出す

 

もしかしたら完璧主義のあなたは、「克服方法は7つあるのか…。よし全部を完璧にやりきろう!」と考えるかもしれませんね。

 

でも、全部やらなくて大丈夫ですよ。

 

気になる方法を試してみて、あなたに合うものを選んで続けてみてください。

 

では、順番に解説します。

 

完璧主義の克服方法 70点くらいの出来で、自分をほめるクセをつける

指でOKサインを作る女性

 

完璧主義の克服方法の1つ目は、「70点くらいの出来で、自分をほめるクセをつける」というものです。

 

前述した通り、完璧主義の人は100点満点にこだわることが多く、そのこだわりが自分を苦しめます。

 

完璧主義の人は、70点ぐらいの出来だと「私はまだまだダメだ」と自己否定してしまうんですね。

 

でも、それではストレスがたまる一方です。

 

なので、「70点まで達成できた自分はスゴい!」と自分をほめるクセをつけるようにします。

 

はじめの頃は、70点程度で自分をほめることに納得いかないかもしれません。

 

でも、そこそこの目標を達成した自分のことを認め続けていれば、「常に無理をするような目標を立てなくても良いんだ」と考えられるようになります。

 

それが完璧主義を克服するはじめの1歩になるんですね。

 

完璧主義の克服方法「べき」を「なるべく」に置き換える

職場でリラックスする男性

 

完璧主義の克服方法の2つ目は、「『べき』を『なるべく』に置き換える」というものです。

 

自分で作った「こうあるべき」という基準は、あなたが勝手に作ったものでしかありません。

 

周囲の人は誰も、そこまでの基準を求めていないかもしれないですよね?

 

であれば、自分自身に高い基準を作って苦しむのはやめましょう。

 

そこで、あなたの「こうあるべき」「こうするべき」という考え方を、「なるべく」という言葉に置き換えてみるんです。

 

例えば、「絶対に採用される企画書を作るべきだ!」という考えを、「なるべく採用されるような企画書を頑張って作ろう!」と置き換えてみます。

 

 

するとどうでしょうか?

 

言葉から感じられる雰囲気が、崖っぷちに追い込まれている感じから、「できる限り努力はするけど、採用されなくても、まあいいか」という力の抜けた感じになりますよね。

 

このように「なるべく○○する」という考え方をすれば、目標に向かって「なるべく」努力はするけれど、たとえ達成できなくても「頑張ったんだから、まあいいか」と自分を肯定できるようになります。

 

「なるべく」の言葉は、「できたら」「可能であれば」「時間があれば」に置き換えてもいいですね。

 

完璧主義の克服方法 人に頼る・人に任せる

立って仕事の話をする2人の女性

 

完璧主義の克服方法の3つ目は、「人に頼る・人に任せる」というものです。

 

完璧主義をやめたいのなら、自分ひとりで全てを抱え込むのをやめることが大切。

 

完璧主義の人は「自分ひとりでやり遂げたい。他の人が入るとペースが乱れる」と考えて、誰かを頼るということをしません。

 

でもそれが原因で仕事が遅れてしまったり、結局は周囲の人が助けたりと迷惑をかけることもあります。

 

なので無駄なプライドは捨てて、周囲の人を頼ったり、任せたりしてみましょう。

 

あなた1人で抱え込んでいた時には気付けなかった仕事のやり方を知ることができるかもしれませんし、何よりあなた自身がすごく楽になりますよ。

 

完璧主義の克服方法 ものごとに対する時間制限を設ける

河原の小石に置かれた砂時計

 

完璧主義の克服方法の4つ目は、「ものごとに対する時間制限を設ける」というものです。

 

完璧主義の人は、仕事や家事、趣味などに集中し過ぎるあまり、時間を忘れて作業をしてしまうことが多いですよね。

 

しかし時間や体力には限りがあり、ひとつのことだけに使うわけにはいきません。

 

そこで、やることに終わりの時間を設定することで、のめり込みを防ぐことができます。

 

例えば、あなたが仕事でデータ入力を任されたら、「○時までに終わらせる」と強制的に時間制限を設けるのです。

 

そうすれば時間を意識するようになるので、限られた時間の中でするべきことの優先順位がハッキリしてきます。

 

最短距離の直線を鉛筆で書く手

 

データ入力でいうと、正確にデータを入力することが一番大切。

 

完璧主義の人の場合、時間制限を設けていないとフォーマットのズレが気になったり、表組のデザインを手直ししたりと、優先順位の低いことにも手を出してしまうので、どんどん時間が過ぎていきます。

 

そこで強制的に時間制限を設ければ、まずは正確にデータを入力することに集中せざるを得ません。

 

そして、優先順位の高いことをいったん最後まで終わらせた上で、時間が余るようなら細部を見直すようにすれば他のことにこだわりすぎるということも減るでしょう。

 

だからこそ、「ものごとに対する時間制限を設ける」という方法は、完璧主義を克服するために有効なのです。

 

完璧主義の克服方法 うまくいかなくても自分を責めない

鏡に映った成功者の自分にサムズアップする男性

 

完璧主義の克服方法の5つ目は、「うまくいかなくても自分を責めない」というものです。

 

完璧主義の人は目標を達成できなかったり、ものごとがうまくいかないと自分を責めてしまいます。

 

あなたもそうですよね?

 

失敗からうまくいかなかった原因を探って分析し、次につなげるような前向きな反省なら良いのですが、完璧主義の人はただ自分を否定しまくってストレスがたまるだけ、というパターンが多いです。

 

なので思い通りにいかなかった時は、「それでも良いんだよ」「また頑張ればいい」と自分に声をかけてあげましょう。

 

自分を責めるのではなく、頑張った自分に目を向けて認めることで、うまくいかなかった状況を冷静に見つめることができ、また次に努力する力に変えることができます。

 

最初のうちは完璧にできない自分を責めるクセは抜けませんが、何度も繰り返し自分に声をかけてあげることで少しずつ気持ちが楽になっていきますよ。

 

完璧主義の克服方法多様な価値観を持つ

スーツ姿の男女が揃っている

 

完璧主義の克服方法の6つ目は、「多様な価値観を持つ」というものです。

 

完璧主義の人は、「絶対に」「必ず」という限定的な価値観を持ちがち。

 

この価値観を持っていると、ものごとがうまくいかなかった時のダメージが大きくなります。

 

なので、ダメージを軽くするためにも多様な価値観を持つことが大切です。

 

「一般的にはどう考えるのか?」「あの人ならどう考えるのか?」など、他者目線で想像して多様な価値観を持つことを心がけましょう。

 

机の上に本を積み上げあごに手をあてて微笑む女性

 

自分の考え方の盲点や反対意見などにも目を向けてみます。

 

意外とそこに解決の糸口が見えたりすることもありますよ。

 

それに、多様な価値観を持つように心がけると、他人に対しておおらかな気持ちでいられるようにもなります。

 

自分にとっての「当たり前」が、育った環境や学んできたことなどで人それぞれであることに気がつくからです。

 

スマップや山崎まさよしも『セロリ』という曲の中で、「育ってきた環境が違うから、夏がだめだったりセロリが好きだったりするのね」と歌っています。

 

完璧主義の克服方法「ダメな自分」をさらけ出す

「信じない」の壁を超える ジャンプイメージ

 

完璧主義の克服方法の7つ目は、「『ダメな自分』をさらけ出す」というものです。

 

完璧主義の人は、他人から間違いや欠点などを指摘されることを嫌がるというお話をしましたね。

 

それは「完璧な自分がミスをするわけがない」という無駄なプライドを持っているのが原因です。

 

でも本当に完璧な人間なんて、この世には存在しません。

 

もちろん完璧主義のあなたにも、ダメな部分はあるはず。

 

そのダメな部分を、信頼できる誰かに見せてください。

 

自分では「とんでもない」と思っていたことが、他の人にとっては「たいしたことない」「全然大丈夫」と認められる体験をするのです。

 

あなたが隠していたダメな自分を見せるのは少しの勇気が必要ですが、きっとあなたの価値観を大きく変えるきっかけになります。

 

さて、以上が今すぐできる完璧主義の7つの克服方法です。

 

あなたに合いそうなもの、チャレンジできそうなものはありましたか?

 

まとめ

今回は、「完璧主義をやめたい人へ。7つの克服方法とやめた後のメリットについて解説しました。

 

完璧主義の人は、「理想を追求するためにとことんやる」「責任感が強い」など良いところもたくさんあるので、完璧主義が必ずしも悪いということではありません。

 

しかし、あなたが完璧主義であるために苦しんでいたり、満たされないと感じていたりする場合は改善した方が良いです。

 

なので、今回紹介した7つの克服方法を試して、少しずつ自分の完璧主義から離れていけるようにしましょう。

 

完璧主義の克服方法

70点くらいのデキで、自分をほめるクセをつける
「べき」を「なるべく」に置き換える
人に頼る・人に任せる
ものごとに対する時間制限を設ける
うまくいかなくても自分を責めない
多様な価値観を持つ
「ダメな自分」をさらけ出す

 

完璧主義の人は、自分に厳しすぎる傾向にあります。

 

時にはありのままの自分の姿をさらけ出し、周囲の人に受け入れてもらうことも大切。

 

完璧主義をやめれば、「完璧かどうか」「すべきかどうか」ではなく、「楽しいかどうか」「興味があるかどうか」など、自分の気持ちを大事にした行動を取りやすくなります。

 

そうすると、強制的にやらされているのではなく、「自由に選べている」と感じられるようになり、幸福度が上がるはず。

 

あなたも完璧主義の良いところを活かしつつ、行動や考え方を少しずつ変えてみることで、よりのびのびと生きていけるようになれば素敵ですよね。

 

今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

ではまた、次の記事でお会いしましょう!