こんにちは、真路(シンジ)です。
突然ですが、あなたはコンビニのトイレで、こんな張り紙を見たことがありますか?
僕はこの張り紙を見かけるたびに、「みんなキレイに使ってるのか…。自分も気をつけて使おう」と思ってしまいます。
この張り紙を見て、そう感じるのはおそらく僕だけではないでしょう。
なぜなら、この張り紙は『バンドワゴン効果』という行動心理学の原理を使って、利用者がトイレをキレイに使うように誘導しているからです。
実は、このバンドワゴン効果をマーケティングに応用すれば、商品を売れやすくしたり、大きなムーブメントを巻き起こせる可能性があります。
コピーライティングで使えば、読まれるブログ記事のタイトルを作ることも可能。
アフィリエイトでうまく活用すれば、読者に興味を持ってもらえて商品購入につなげられるということです。
そこで今回は、
・バンドワゴン効果とは?
・バンドワゴン効果の身近な例
・バンドワゴン効果の活用方法
などについて解説していきます。
この記事を読めば、あなたはバンドワゴン効果を使って、読者をあなたの望むように誘導することができるようになりますよ。
では、さっそく始めましょう!
バンドワゴン効果とは?
バンドワゴン効果とは、
大多数の人が支持すればするほど、自分もその対象物を支持しようとしてしまう心理
のことです。
もっと簡単に言うと、
●まわりの人が良いと言っているものは、自分でも良いものだと感じる
●まわりの友達が持っているものは、自分も欲しくなる
という心理のことですね。
では、ここで少し想像してみてください。
あなたが街を歩いていると、長い行列ができているラーメン店を見かけました。
その時、あなたはどう思うでしょうか?
「こんなに大勢の人が行列を作るお店なら、美味しいラーメンを出すに違いない!食べてみたいな」と思うのではありませんか?
そう思ってしまう心理現象が、バンドワゴン効果です。
『人気が人気を呼ぶ』『行列が行列を呼ぶ』という言葉がありますが、バンドワゴン効果のことをうまく言い表していますよね。
実際、自分の店を人気店に見せかけてお客を集めるために、サクラ(ニセモノの客)を仕込んで並ばせ、行列を意図的に作る飲食店もあるぐらいです。
ちなみに、日本人はこのバンドワゴン効果を強く受けやすい傾向があると言われています。
「モノの価値ではなく、他人はどうしているのか」が気になるバンドワゴン効果は、他人と同じことをすることで安心できる日本人にとって影響を受けやすいものなんです。
●みんながやっているから安心!
●みんなが持っているから欲しい!
●流行に乗り遅れたくない!
このような心理から、例えば「周りの友達みんなが『鬼滅の刃』にハマるので、自分もおもわず全巻買ってしまった」とか、「BTSの曲が世界的に流行っているから、いい曲だと思うようになった」という人も、けっこうな数でいるかもしれませんね。
このように、多くの人が支持しているものに対しては、「個人の判断よりも集団の決定の方が正しい」という思い込みが生まれ、無条件に「自分もあれはいいものだと思う!」と判断してしまうのです。
これが、バンドワゴン効果という行動心理学の原理になります。
「真路さん、私はへそ曲がりなので、『○○が流行っている』って聞くと、『意地でも流行りに乗るもんか』と思ってしまうんですが…」
そういう人、いますよね(笑)。
では、流行に背を向けたくなる心理のことも触れておきましょう。
バンドワゴン効果と逆の行動心理学|スノッブ効果とは?
実は、バンドワゴン効果とはまったく逆の行動心理学もあります。
それが、『スノッブ効果』という行動心理の現象で、
●みんながやっているから、もうやらない
●みんなが持っているから、欲しくない
というものです。
つまりスノッブ効果とは、“みんなとは違うものが欲しい、違うことがしたい”という、バンドワゴン効果と真逆の心理現象のこと。
この心理についても、「その気持ち、分かる!」という人も多いかと思います。
例えば、流行っているブランドバッグがあるとしましょう。
街を歩いていると、そのバッグを持っている人が何人かいます。
そんな時に、「同じバッグを持っていると恥ずかしいから、絶対に買わないでおこう」と感じる心理がスノッブ効果です。
『自分らしく個性的でいたい』という気持ちから、多数派を避ける心理とも言えますね。
「じゃあ真路さん、結局マーケティングやアフィリエイトでは、どっちの心理現象を使えばいいの?」
あなたがそう思うのも当然ですよね。
これは個人の好みや状況によって変わってくるのですが、今回はバンドワゴン効果の使い方をメインに解説します。
ではここから、バンドワゴン効果の身近な例を見てみましょう。
日常で見られるバンドワゴン効果の具体例
僕たちの身の回りで見られる、バンドワゴン効果の例をご紹介します。
先ほど『行列のできるラーメン店』のお話をしましたが、ここでは3つの具体例を見てみましょう。
❶ 選挙活動
❷ Amazonのレビュー
❸ SNSの “いいね” やフォロワー数
順番に解説しますね。
バンドワゴン効果の具体例❶ 選挙活動
選挙活動において、バンドワゴン効果の活用は非常に有効です。
例えば、マスコミが『最有力候補』『圧倒的優勢』と報道している候補者に、より多くの票が集まるという情勢は、バンドワゴン効果によるもの。
「現在、Aさんは支持率が最も多く、圧倒的優勢な状況となっています!」などと報道しているテレビを見ると、「みんなが支持しているのなら、Aさんは信頼できる人なのかも…」と思ってしまうことがありませんか?
もしくは、特に投票する候補者が決まってない場合、「それじゃあ、私もAさんに投票しとこう」という感じで、大きな流れに乗ることもあると思います。
いわゆる『勝ち馬に乗る』というやつですね。
こういう現象は、あなただけではなく多くの人に起こるので、結果的により多くの票が、Aさんに集まることになります。
つまり、支持を集めるためには“多くの人が○○さんを支持している”ということをアピールすることがバンドワゴン効果を使った有利な選挙活動といえますね。
バンドワゴン効果の具体例❷ Amazonのレビュー
Amazonや楽天市場などのECサイト※では、口コミやレビューがとても大きな価値を持っています。
※ECサイト:インターネットを使ったモノやサービスの販売サイト
人は、ネガティブなレビューが多ければ買うのをためらうし、ポジティブなレビューが多いと「この商品は良さそうだ」と感じて購入しようと思うのです。
また、レビューや口コミの評価だけでなく、その数も重要なポイント。
なぜなら、レビューや口コミの数が多ければ多いほど、売れている商品であることを裏付けているからです。
例えば、次のような2つの商品があるとします。
❶ワイヤレスイヤホンA(レビュー:2)
❷ワイヤレスイヤホンB(レビュー:975)
あなたなら、どちらをクリックしますか?
きっと、Bのワイヤレスイヤホンをクリックするでしょう。
それほど、大多数の口コミやレビューの力は大きいのです。
ただ、最近はバンドワゴン効果を悪用する輩もいるので注意が必要。
そう、ここでも「サクラ(ニセモノの客)」がひそんでいたり、「ステマ※」が行なわれたりしているんですね。
※ステマ:ステルスマーケティングの略で、マーケティングの手法のうち、それが宣伝であると消費者に悟られないように宣伝を行うこと。ステルスマーケティングは、中立的な立場での批評を装ったり、当の商品と直接の利害関係がないファンの感想を装ったりして行われる。商品の特長の紹介や、評価システム上の評価をつり上げるなどの行為により、多くのユーザーの目に触れさせ、またユーザーの商品に対する印象を上げることが主な目的とされる。
「ポジティブなレビューやその数の多さに安心して購入したものの、実際に商品を使ってみると期待はずれだった」
こんなことが頻繁に起きているようなので、いやはや困ったもんです。
バンドワゴン効果の具体例❸ SNSの“いいね”やフォロワー数
TwitterやInstagramなどのSNSにも、日常的にバンドワゴン効果が潜んでいます。
例えば、Instagramで“いいね”が多いカフェの写真を見つけると、少し興味がわいて「どんなカフェなんだろう?」と行ってみたくなりますよね。
さらにSNSでは、『バズる』という現象があります。
『バズる』とは、ある事柄(言葉やモノ、人など)が短期間で爆発的に話題となり、多くの人の注目を集めること。
いったんある事柄がバズれば、「みんながフォローしてるから」「みんなが“いいね”してるから」という理由で、その注目はさらにふくれあがっていきます。
2018年から2019年にかけて一大ブームとなったタピオカドリンク、あなたは覚えていますか?
主に若い女性が、『インスタ映え』するタピオカドリンクの写真をInstagramに投稿し、その投稿を見た人が、投稿に対して“いいね”やフォローをし、さらにお店に行って写真を投稿する…というサイクルができあがり、一大ブームとなりました。
結果として、一般のお客さんがインフルエンサー※となり、そこに「みんながフォローしているから、私も好き!」「みんなが飲んでいるから、私も飲みたい!」という支持が続いたカタチになったんです。
※インフルエンサー:主にSNSでの情報発信によって、世間に対して大きな影響を与える人物の総称。
このようにTwitterやInstagramなどのSNSは、日常的にバンドワゴン効果が起こりやすい媒体と言えます。
さてここまで、僕たちの身の回りで見られるバンドワゴン効果の例を紹介しました。
ではここから、アフィリエイトにバンドワゴン効果を活用する方法を解説していきます。
アフィリエイトにバンドワゴン効果を活用する方法
アフィリエイトにおいても、バンドワゴン効果をうまく活用すれば、注目を集められたり、商品購入に結びつけることができます。
具体的な活用方法として、次の3パターンを見てみましょう。
❶ タイトル・キャッチコピー
❷ 口コミやレビュー
❸ 内部リンク
順番に解説します。
バンドワゴン効果の活用方法❶ タイトル・キャッチコピー
バンドワゴン効果がいちばん有効的なのは、タイトルとキャッチコピーです。
バンドワゴン効果が働くには、「人気がある=多くの支持がある」ことが必要不可欠でしたね。
なので、あなたが扱う商品・サービスが多くの人に支持されていることを、タイトルやキャッチコピーでしっかりと伝えます。
では、キャッチコピーの例を挙げてみましょう。
キャッチコピー例● 売れ筋 No.1
● ○○部門で売上げ第1位
● 顧客満足度95%を獲得
● 30秒に1個売れています!
● 30年続くロングセラー商品
● 1年先まで予約でいっぱい!
このような表現をすることで、ブログ読者が「みんながこんなに支持しているんだから、きっと信頼できる商品なんだろう」と思ってくれます。
続いて、タイトルにおけるポイントは以下の通りです。
● みんなが知っている
● 今、注目されている
● 知らない方がヤバい
このように、周りの人と比較することで機会損失を匂わせたり、不安をあおるようにします。
タイトルの例も挙げておきますね。
タイトル例●アフィリエイト成功者の85%が学んだこの商材、あなたは買わないの?
●記録はどこまで伸びる?顧客満足度90%を超えた、今話題の情報商材とは?
●えっ!まだ知らないの?結果を出せる情報商材なら○○一択です!
ただし、キャッチコピーにしろタイトルにしろ、ウソは絶対にダメですよ。
ウソをついて一度でも読者の信頼を失えば、悪いウワサはすぐに広がり、アフィリエイトで稼ぐことはできなくなりますから。
なので、商品・サービスのセールスレターに記載されている事実だけを取り上げて、うまくキャッチコピーやタイトルに仕上げるようにしましょう。
「多くの人が買っているから安心だ」と読者に思ってもらえれば、商品購入率は格段にあがります。
バンドワゴン効果の活用方法❷ 口コミやレビュー
バンドワゴン効果の活用方法で特に強力なのが、口コミやレビューです。
実際に商品を買った人の口コミやレビューを紹介することで、読者に質の高い人気商品であることをリアルに感じてもらえます。
もしすでに、あなたの扱う商品・サービスを買った読者がいるなら、積極的にお客さんの声を集めていくべきです。
実際に「あなた」から商品・サービスを買った人が何人もいるという事実が、読者に安心感を与えますし、その声に対する丁寧な返事も記載することで「あなた自身」も支持を集めるようになります。
バンドワゴン効果の活用方法❸ 内部リンク
バンドワゴン効果は、内部リンクへの誘導にも力を発揮します。
ただ単に「関連記事はこちら」とするよりも、バンドワゴン効果を発揮する文章にした方が、クリック率が何倍も高くなるんです。
そのフォーマットをご用意したので、あなたの記事に合わせて使ってみてください。
●PV数を活用
1日で3,000PVを超えた記事はこちら。
>>記事のリンク
●実績を活用
当ブログで1番読まれている記事はこちら。
>>記事のリンク
●Twitterを活用
Twitterで1,000いいねを獲得した記事はこちら。
>>記事のリンク
まとめ
今回は、「バンドワゴン効果とは?『みんなが選んでるから』という影響力の使い方」について解説しました。
バンドワゴン効果は、以下のような行動心理学の原理です。
大多数の人が支持すればするほど、自分もその対象物を支持しようとしてしまう心理
もっと簡単に言うと、次の通りになります。
●まわりの人が良いと言っているものは、自分でも良いものだと感じる
●まわりの友達が持っているものは、自分も欲しくなる
特に日本人は、このバンドワゴン効果の影響を受けやすく、「みんながやっているから安心」「みんなが持っているから欲しい!」「流行に乗り遅れたくない!」という考えになりがちです。
このバンドワゴン効果をマーケティングに応用すれば、商品を売れやすくしたり、大きなムーブメントを巻き起こせる可能性があります。
コピーライティングで使えば、読まれるブログ記事のタイトルを作ることも可能。
アフィリエイトでうまく活用すれば、読者に興味を持ってもらえて商品購入につなげることができます。
ぜひ、記事内で紹介した「バンドワゴン効果を活用する方法」を使って、あなたもアフィリエイトの売り上げを伸ばしてみてください。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた、次の記事でお会いしましょう!