現状維持バイアスとは?克服するための4つのポイントを徹底解説!

こんにちは、真路(シンジ)です。

 

あなたは、

 

「チャレンジしたい気持ちはあるのに、いざとなると行動できない」

 

と悩んでいませんか?

 

ノートパソコンの前で机につっぷす男性

 

今のままでは良くないと頭では分かっているのに、行動に移せなかったり、ついサボってしまったり…。

 

実はその悩み、人間が持つ「現状を維持しようとする心理的なクセ」に原因があります。

 

その心理的なクセのことを「現状維持バイアス」と言います。

 

現状維持バイアスは、行動したほうが明らかに良い結果になる場合でも働くので、とてもやっかいなシロモノなんですよね。

 

そこで今回は、

 

現状維持バイアスとは?
人に現状維持バイアスがある理由
現状維持バイアスの克服方法

 

などについて解説します。

 

この記事を読めば、あなたは「言い訳ばかりして行動しない自分」とお別れできるようになりますよ。

 

では、さっそく始めましょう!

 

現状維持バイアスとは?

疲れてソファに突っ伏す女性

 

現状維持バイアスとは、「変化を避けて、現状を維持しようとする心理的なクセ」のこと。

 

これは程度の差こそあれ、誰もが持っている人間の本能です。

 

そのために、僕たちはこんなことをやってしまいます。

 

ダイエットを始めたものの、三日坊主で終わった
もう好きでもない恋人と、いつまでも付き合っている
転職しようと思いつつ、ズルズルと今の仕事を続けている
貧乏生活はこりごり!と思っているのに、金欠のまま

 

そして、

 

「まあ、○○だからしょうがないよ」

「今はその時じゃない。またあとで考えよう」

 

ハンモックでくつろぐ男性

 

など、もっともらしい理由をつけて自分を納得させたり、先送りを続けたりします f^_^;

 

心当たり、ありますよね(笑)。

 

それにしても、なぜ、そうまでして、「現状を維持」しようとするのでしょうか?

 

その原因は、以下の2つにあります。

 

ホメオスタシスの働き
人間に刻み込まれた太古の記憶

 

これだけでは意味が分からないと思うので、ひとつずつ解説しますね。

 

現状維持バイアスの原因ホメオスタシスの働き

両手で三角形を作りそこに太陽の光を入れる男性

 

「ホメオスタシス」とは、人間に備わっているすごい機能(←ザックリしすぎ 笑)のことです。

 

例えば、あなたが転んでケガをしたとしましょう。

 

すると体は、勝手にケガを治してくれますよね?

 

なぜこんなことが可能なのか?というと、人間にとってケガのない体が本来の姿(あるべき姿)なので、時間とともに自動で戻るようにできているからなんです。

 

これが、ホメオスタシスという機能の働き。

 

さて、察しがいいあなたはピンときたでしょう。

 

あごに手をあててにやりとする女性

 

そう、人がつい現状維持を選んでしまうのは、このホメオスタシスが働いているからなんです。

 

例えば、「マジでやせたい!」と言いながらもずっと太っている人は、もはや『太っている状態』が本来の姿になっています。

 

なのでホメオスタシスは、『太っている状態』を維持しようと働きます。

 

だから、ダイエットが長続きしません。

 

「貧乏生活はもう嫌だ…」と言いながらずっと金欠の人は、もはや『お金のない状態』があるべき姿になっています。

 

なのでホメオスタシスは、『お金のない状態』を維持しようと頑張ります。

 

だから、いつまでたっても貧乏なままなんです。

 

「でも本人は、そんなこと望んでませんよ!?」

 

あごに手をあてて疑いの顔をする男性

 

本人の気持ちとしては、もちろんそうでしょう。

 

でもホメオスタシスにとっては、そんなの関係ありません。

 

じっくりと時間をかけて「太った状態」や「お金のない状態」になってしまうと、ホメオスタシスはその状態をふだんの姿、つまり「本来の姿(あるべき姿)」と認識してしまうんです。

 

だから、ずっと太っている人が急にダイエットを始めようものなら、ホメオスタシスが「おいおい、危ないじゃないか!元に戻さなきゃ!!」と働き出します。

 

ホメオスタシスにとっては、「太っている状態を維持すれば安心」なんです。

 

頑固というか柔軟性に欠けるというか…めんどくさいヤツですよね。

 

現状維持バイアスの原因人間に刻み込まれた太古の記憶

石器時代の壁画

 

太古の昔、人間が狩りをして生活していた時代。

 

彼らが住んでいる土地を離れて未開の地に行くことは、大きなリスクを伴いました。

 

そこには、どんな危険が潜んでいるのか分かりません。

 

肉食動物に食べられたり、ほかの種族におそわれたりと、命を落とすことさえあったはずです。

 

つまり彼らにとっては、

 

現状維持=安全
新しいこと=危険

 

だったということ。

 

なので、僕たちの祖先はできるだけ現状維持を望み、変化を恐れていたでしょう。

 

人間は、そうして何千万年も暮らしてきたわけです。

 

僕たちの遺伝子には、その時の記憶が刻み込まれています。

 

コンセプトを決める自分への問いかけ

 

だからこそ僕たちは、「変化を避けて、現状を維持しようとする心理的なクセ」=「現状維持バイアス」を持っているんですね。

 

現状を維持していけば生きていける。

逆に言えば、新しいことをすれば死ぬかもしれない。

死ぬリスクを負うくらいなら、現状がどうあれ、このまま維持していこう。

 

本能がこのように意識しているからこそ、僕たちは新しいことにチャレンジするのをためらい、なんだかんだで「今この現状を維持すること」を望んでしまうんです。

 

さてここまで、現状維持バイアスって何?ということと現状維持バイアスの原因について解説してきました。

 

「自分を超えるために、新しいことにチャレンジしたい」と思う人にとって、現状維持バイアスはとてもやっかいなシロモノです。

 

そこで次に、「現状維持バイアスを克服する4つのポイント」についてお話ししていきます。

 

現状維持バイアスを克服する4つのポイント

朝日をバックにジャンプする人物

 

現状維持バイアスは本来ありがたいものですが、自身の成長にはちょっとジャマですよね。

 

なので、意図的に外していきましょう。

 

具体的には以下の4つのポイントを押さえることで、現状維持バイアスを克服することができます。

 

現状維持バイアスを自覚する
スタートは丁寧にゆっくりとやる
考えられるリスクを具体的に洗い出す
現状維持=退化と考える

 

では、順番に解説しますね。

 

ポイント 現状維持バイアスを自覚する

ピンときた女性

 

現状維持バイアスそのものは、どうしても働いてしまいます。

 

前述したとおり、現状維持バイアスが働くのは本能からの「指令」なので、ゼロにすることはできません。

 

そのため、まずはあなた自身に現状維持バイアスが働いていることを自覚するのが大切です。

 

あなたの判断は、現状維持バイアスによるものなのか?そうではないのか?その状態を把握しておけば正しい判断ができます。

 

保守的な考えをしている
チャレンジに戸惑いを感じている
現状を維持しようと守りに入っている
言い訳ばかりで行動しようとしない

 

こんな状態ならば、現状維持バイアスが働いている証拠。

 

「あっ!今の私には現状維持バイアスが働いているんだな」

 

という感じに、まずは自覚することがなによりも大切です。

 

その心理状態を知っているのと知らないのとでは、考え方がまったく変わってきますからね。

 

なので、ここまで読み進めてくれたあなたは、すでに克服への第一歩を踏み出していますよ!

 

ポイント スタートは丁寧にゆっくりとやる

芝生の上の2匹のカメ

 

現状維持バイアスが働いていることを自覚したら、いよいよ行動です。

 

ただし、スタートはできるだけ丁寧に、ゆっくりとやるのがポイント。

 

最初からハイペースでやると、どうしても現状維持バイアスが働いて、元に戻ろうとしてしまいますから。

 

「まずい!『本来の姿』から変わろうとしている。現状を維持しなければ!!」

 

ホメオスタシスや太古の記憶が、そう考えてしまうんですね。

 

なので、スタートは小さな変化を積み重ねるように、丁寧にゆっくりと行動すること

 

階段状に積まれた積み木にstep by stepの文字

 

そうすることで、ホメオスタシスや太古の記憶が変化に「慣れて」きます。

 

慣れてくるとしだいに「安心」するので、そこからはあなたの行動を「サポート」するようになり、結果として、目標実現のスピードがグングン加速していくのです。

 

「具体的にはどういうことですか?」

 

例えば、今まで何度もダイエットに失敗している人が、

 

「今度こそ、毎日ランニング10km走ってやせるぞ!!」

 

と意気込んでも、また失敗するのは目に見えています。

 

この場合、スタートの小さな変化は例えば、

 

常に早足で歩く
電車やバスでは座らない
通勤時は1駅分を歩いて移動する
エスカレーターは使わず階段を利用する
まずはランニングコースを歩いてみる

 

などです。

 

一気に大きな変化をすることは避けて、上記のような「小さな変化」を丁寧にゆっくりと繰り返します。

 

これを積み重ねていくことで、身体を変化に慣らすようにするのが、現状維持バイアスを克服するポイントです。

 

ポイント考えられるリスクを具体的に洗い出す

ピンクバックに浮いた紙と鉛筆

 

あなたがリスクと考えているものを具体的に洗い出してみることも、現状維持バイアス克服のポイントです。

 

その際は、頭の中だけで洗い出すのではなく、メモなどに書き出すのがオススメ。

 

これは、リスクを客観視するのが目的です。

 

というのも、人は現状維持バイアスが働くことで、「 “なんとなく” 危ないからやめておこう」と考える傾向があります。

 

つまり、漠然とリスクを感じているものの、具体的にはよく分かっていない場合が多いんですね。

 

それを防ぐために、リスクと考えているものを具体的に洗い出してみるわけです。

 

紙に文字を書く手のイラスト

 

するとリスクを客観視できるので、

 

「あれ?冷静に考えたら大したリスクじゃないや」

 

と感じられます。

 

例えば、

 

「アフィリエイトを始めたいけど、なんとなく危なそう…」

 

あごに手を当てて考える眼鏡の男性

 

などと考えて行動できない人がいるとしましょう。

 

頭だけで考えていたら、不安ばかりが大きくなってしまい、現状維持バイアスが働いてしまいます。

 

でも、「なんとなく危なそう」と感じる理由を洗い出し、具体的に書き出してみると、

 

借金を抱えるのではないか?
今の生活がダメになったりしないか?
家族や友人に迷惑がかからないか?

 

このような内容が出てくるかと思います。

 

そうすると、ぼんやりと「リスク」と感じているものの中身がハッキリするので、確かめてみようとするわけです。

 

すると、これらの不安が心配いらないものだったと分かります。(理由は下記の記事で解説してます!)

 

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このように、リスクと考えているものを具体的に洗い出して客観視することで、現状維持バイアスの影響を最小限に抑えることができるようになります。

 

「なんとなく不安で行動できない」と感じたら、やってみてください!

 

ポイント 現状維持=退化と考える

宇宙へと飛ぶロケット

 

世の中は常に変化しています。

 

環境・経済・教育・価値観・テクノロジーなど、あらゆるものが変わり続けてますよね。

 

そんな中で現状維持をしていると、気がついたら自分だけ置いてけぼりにされて、時代の変化に追いつけなくなってしまう可能性があります。

 

つまり、「現状維持は(相対的に)退化している」のです。

 

例えば、周りのみんながエスカレーターで登っているときに、あなただけ階段の踊り場で止まっていたら、どうなりますか?

 

あなたが「現状維持」をしているあいだに、周りのみんなはどんどん先に進んでしまいますよね。

 

エスカレーターに乗る人々

 

たしかに、現状を維持することで危険を避けられることもあるでしょう。

 

でも、行動し、変化することでより良い未来が開けることも多いのです。

 

ディズニーランドの生みの親であるウォルトディズニー氏は、

 

「現状維持では、後退するばかりである」

 

という言葉を残しています。

 

もしもあなたが「言い訳ばっかりで、新しいことにチャレンジできていないな」と感じたら、

 

「現状維持は退化だ!」

 

こう考えて、現状をより良くために行動してみてください!

 

まとめ

 

今回は、「現状維持バイアスとは?克服するための3つのポイントを徹底解説!」についてお話ししました。

 

現状維持バイアス

変化を避けて、現状を維持しようとする心理的なクセ

 

現状維持バイアスは程度の差こそあれ、誰もが持っている人間の本能です。

 

現状維持バイアスの原因

ホメオスタシスの働き
人間に刻み込まれた太古の記憶

 

現状維持バイアスは以下の4つのポイントを押さえることで、克服することができます。

 

現状維持バイアス克服のポイント

現状維持バイアスを自覚する
スタートは丁寧にゆっくりとやる
考えられるリスクを具体的に洗い出す
現状維持=退化と考える

 

現状維持バイアスは、危険から自分の身を守ってくれるありがたい機能です。

 

ただ、行動したほうが明らかに良い結果になる場合でも働くことがあります。

 

それに、「自分を超えるために、新しいことにチャレンジしたい」と思う人にとって、現状維持バイアスはとてもやっかいなシロモノ。

 

「何かにチャレンジしたい…でも、なぜか行動に移せない…(;´д`)

 

そんな時は、あなたも今回の内容を試してみてください!

 

それでは、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

ではまた、次の記事でお会いしましょう!